私たちは、障害当事者の議員を中心に、障害者の政治参加をすすめる関係者で構成する団体である。
本会は設立から20年以上が経過し、現職の議員が約20名、うち肢体障害、視覚障害、聴覚障害など幅広い障害当事者議員10数名で活動している全国的なネットワークの団体である。
吉田一郎議員は19日の本会議の「市心身障害者医療費支給条例」の一部改正案に対する賛成討論において、支給に所得制限を設ける改正に賛意を示した上で、電動車いすで活動するさいたま市議会議員で、本会代表でもある傳田ひろみ議員の方向を向いて、「ここにも年収1354万5000円の車いすの方がいる。ブルジョア障害者」などと発言した。
このような声明を作成するにあたって、徒労感と虚しさと情けなさでいっぱいである。
吉田議員は、賛成討論にあたって、敢えて例示する必要がない同僚議員を例示し、差別的な発言をした。選挙において有権者の負託を受け当選した議員は、全員同じ立場にあり、同じ責任も有する。その同僚議員の個人属性を例示することは例示された議員の人権を無視することに加え、議会の品位を著しく低下させ、発言者本人の議会における存在を自己否定する行為であると言わざるを得ない。憤りを込めて猛烈に抗議の意を表する。
最後に、この声明は、さいたま市議会議員、障害者の自立と政治参加をすすめるネットワーク代表、傳田ひろみとしてではなく、障害者の自立と政治参加をすすめるネットワークの総意を以って表明する。
2018年10月22日
障害者の自立と政治参加をすすめるネットワーク
代表 さいたま市議会議員 でんだ ひろみ
文責 大牟田市議会議員 古 庄 和 秀
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