2013年4月23日
第26回全国菓子大博覧会・広島実行委員会様
広島県知事湯崎英彦様
広島市長松井一實様
障害者の政治参加をすすめるネットワーク
代表入部香代子
大阪府豊中市夕日丘1-4-20-307
ひろしま菓子博2013の会場内における障がい者用電動車いすの利用制限に関する要請
私たちは、障害当事者の議員や立候補予定者、障害者の政治参加に関心を持つ関係者で構成する団体です。この度、当会メンバー2名が、「ひろしま菓子博2013 広島」(以下、「貴催事」)において、障がい者用電動車いすの利用が制限されている事実に気付き、4月21日に実行委員会に電話したところ、改善に向け検討中との回答を得ました。
その後、貴催事公式ホームページ等で公表された文書を読みましたが根本的な課題は全く解決されていません。というよりも貴団体の考え方の問題点が逆に明確になり事態はさらに深刻になったと考えます。「危機管理上の観点」とは具体的には何を意味するのか明確になっていないこと、車いすの乗り換えを求めること、電動車いす使用者に事前予約を求めていること、トイレの利用についても混雑時を避けることや手動への移乗を求めていること、これらはすべて車いす利用者、特に電動車いす利用者に対する明らかな差別的対応であることを指摘せずにはおれません。
デパートのバーゲンセール、大きな催事などで入場制限されたことなど聞いたことがありません。住民サービスの平等性からも極めて由々しき出来事です。加えて、広島県と広島市も主催団体です。広島県や広島市がすすめる福祉のまちづくりや人権啓発の取り組みに関する考え方に大きく逆行する重大な事態だと考えます
さらに、現在国会で議論されている「障害者差別解消法案」の中では、合理的配慮を怠ることも差別と定義し、行政は差別を解消する責務が謳われています。
また、貴催事公式フェイスブックへの200件を超える抗議や疑問のご意見に貴実行委員会としてのご回答が一つもありません。「第26回全国菓子大博覧会・広島」の開催目的・理念として、「人の心を穏やかにする」、「人生を豊かに彩る」、「心と体を健康に保つ」という「人々を幸せにするお菓子のちから」を歴史、交流、生活・文化などの観点からPRするとともに、広島開催にふさわしい「国際性」や「平和」の視点に立ったメッセージを発信する、としています。今回の対応はこの目的・理念に沿ったものなのでしょうか。
この利用制限が続くのであれば、電動車いす利用者の今後の社会参加への制限が正当化されることが懸念されます。以上のように、貴催事において電動車いすの利用を制限する合理的な理由を一つも見出すことはできません。そこで私たちは以下のことを要請すると共に文書による回答を求めます。
1.貴催事において電動車いすの利用制限を即時に撤回していただくことを強く要請します。
2.今回の制限に至る経緯、現時点における対応についての考え方を明らかにしてください。
【連絡先】
事務局長斎藤まこと(名古屋市会議員)
〒464-0075名古屋市千種区内山3-7-11TEL 052-745-1001 FAX 052-741-2588
事務局員古庄和秀(大牟田市議会議員)
〒836-0041大牟田市新栄町17-47TEL:090-2517-4005FAX:0944-85-0028
メールアドレス:furusho_net@hotmail.comkz_furusho.1972.08.28.oomuta@docomo.ne.jp
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